お寿司とトマト

お寿司とトマトが好きです

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松井今朝子さんの「家、家にあらず」が期待以上に面白かった。
「期待以上」ってあなた上から目線?って感じなんですけど、そういうわけではなく。どろどろしている話が苦手なので、裏表紙のあらすじを読んだ時点で既にくじけそうになったわけです。でも主人公の観察力や、芯の強そうな性格のおかげで、いじめや勢力争いもワンクッションを置いて読むことができました。奥の説明も不自然にならない程度にあって、それでいてミステリでもあると。あら、なんだかお得。

「家、家にあらず」を含め数冊父親から時代物を借りたんですけど、杉本章子さんの信太郎シリーズは私にはだめでした。信太郎がなー…情にあつく、頼りがいもあるけどちょっとダメなところも…でもそれを含めてそんなところが母性本能をくするぐるって感じなんですが、でも私にはそのダメなところが本当にダメだった。
母性本能なんてないし。いや、ここ気にしなくていいところだと思うけど。でも現実にこの人がいたら絶対嫌だわ。一番大切なところから逃げているって言うか…それに、話の大筋が男女の話って言うのが苦手なのかな。父親から借りた他の本なんて完璧男女の恋の話で、ぺらぺらっと目を通して「無理」って思ったし。

宇江佐真理さんは夫婦の話や男女の恋が絡む話しでも少し違うんですよね。でも何が違うのかは上手く言えない。なんだろ…男の人を格好よく書きすぎないってところかな。んー。


というか、父親はそういう(恋愛)話を好むっていうのもちょっと…いや、実はしってたけど。