道は二本ありました。
ごまかしながらやっていけば、二本の道はなんとか交わったかもしれないけれど、そのせいで歩みを止めてしまう可能性はとても高くて。
だから私は一本の安全な道を選んで進むことにしました。
後悔はしていないと思います。
何度選択をやり直すことができても、きっと同じ道を選ぶと思うから。
でも、あちらの道に行きたくなかったわけではなくて。
でも、楽な道を選んだのは確かで。
だから時折不安になります。
これで良かったのかなと。
自分を甘やかしたなあという思いはずっとまとわりついてきて。
頑張れば道は大きな一本になったんじゃないの?と。
でもね、やっぱり大変なのは嫌なんですよ。
ずるくてもいい。
多少負い目は感じても、細い道でも、のんきに鼻歌歌いながら歩いてきたいなと思ったんです。
あー世間さまから頑張っていないとか言って怒られちゃうんだろうなあ。
こわいなあ。