お寿司とトマト

お寿司とトマトが好きです

火曜日。

夫が病院へ行っている間に今年最後の金融機関回りと年賀状の作成に投函、部屋の換気をする。帰宅後の夫はとても疲れていて「これからさらに悪くなる一方だから離婚を考えてもいいよ」と小さな声で呟いた。今年は色々あって正直なところ一瞬そういうことを考えた時もあったけれど、それは決して彼の病気が理由ではなかった。なんだか悲しくなってしまった。ただ、その悲しさは「彼がそういうことを口にした」ことに対しての失望といったものではなく、それを口にせざるを得なかった彼の心情を慮ったからだと思う。

私たちは色々なところが「同じ」ではないが何となく「似ている」ので、今まで嘘みたいにスムーズにやってこられた。一緒に暮らし始めたその日さえも驚くほど違和感なく、ごく自然に日常となった。だから「まさかここにきて……」という気持ちはある。あるにはあるが、今まで問題がなさ過ぎて怖い気持ちもあったのは事実だ。もしやこれは何かのバランスが取られているのか……?

今更だけど誰かと人生を共にするってことは大変なことだとしみじみ思う。