お寿司とトマト

お寿司とトマトが好きです

15~21

『この道はいつか来た道』北原 白秋

・「この道はいつか来た道」など44編を収録

「この道はいつか来た道」を改めて読んでみたかった。

 

『誰か、食べてくれませんか』家原 利明

・人々は飽食の末、人間のクローンの肉を食べることに手を出した。クローンは現在でいう家畜のように育てられ食肉として売られていく世界。

主人公となる誰かがいるわけではないので、途中少し冗長というか飽きてしまう部分もあります。衝撃的(今更そうでもないけど)な題材を扱いながら実は現在の(または近い将来起こり得そうな)歪みを書いていると思う。

 

『わたしはこうして執事になった』ロジーナ・ハリソン

・18世紀後半〜第二次大戦前のイギリスで、執事という職業に就いた人たちの経験談

日の名残り』や『ダウントン・アビー』を思い出しながら読んだし、職場内の雰囲気がリアルに伝わってきてよかた。

 

『シブいビル 高度成長期生まれ・東京のビルガイド』鈴木 伸子

・高度経済成長期に建設された、昭和の香りただようビルの紹介

私もこの時代にビルが好きで、有楽町周辺に行くと、何度も目にしているのにニヤニヤしてしまう。丸みを帯びた窓枠等、当時考える「未来」を体現した姿に心が震える。

 

『超入門 ボブ・ディラン』中山 康樹

・ディランは「難解」ではない

ボブ・ディランに何の興味もないけれど、一般教養ぐらいの気持ちで手に取りましたが、ダメ……全然ダメ……読むのがつらくなるぐらい合わなかった。

 

『君がいない夜のごはん』穂村 弘

・「食べ物」をテーマにしたエッセイ集

読み始めて「あ、著者は女の人じゃなかったんだ」と思ったぐらい何の前情報もなしになんとなく手に取ったけど、おもしろかったな。食に強いこだわりがあるわけではない人が書く食のエッセイが私にはあっているかも。作中にあった牛乳の詩がとても好き。

 

『地を這う祈り』石井 光太

・少女売春婦、ストリートチルドレン、物乞い……そういった人々への思いを書き、姿を写す

ノンフィクション好きなので、こういった本は結構読んでいるけれど、何度読んでも気が滅入る。写真から臭いが伝わってきそうで、本から少し距離を取る自分に気が付き、さらに気が滅入る。