お寿司とトマト

お寿司とトマトが好きです

26~28

『巫女の蕎麦-千代介御免蒙る(3)』早見 俊

・番付目付の一柳千代ノ介。人気シリーズ第三弾。

シリーズ第三弾らしいけど、初挑戦の本。これたぶん好きなタイプと手に取ったけれど、主人公に強く惹かれなかったからなのか、次のページをワクワクしながら捲るということがなかったな。

『大塚女子アパートメント物語 オールドミスの館にようこそ』川口 明子

・1930年、独身の職業婦人のために、日本で初めて建てられた「同潤会大塚女子アパートメントハウス」。「オールドミス」と揶揄されながら「個」の人生を生きた女性たちを守る館だった。

途中、大塚女子アパートメントから話がそれることもあったけれど、そこに住んでいた人たちの境遇や、置かれていた立場というものがわかりやすく頭に入ってきた。ただ、私は建物とそこでの生活様式に強く興味があるので、もう少し建物ありきの話を期待していた。

『ダンナの骨壺』高峰 秀子

・五十八年に及ぶ女優・随筆家人生の中から、単行本未収録エッセイを年代順に収載。

著者のことは全然知らずに手に取り、読みながら「カンカン娘」や「二十四の瞳」の人と知る。戦前から戦後を生きた人で生きた時代に大きな違いがあるのに不思議と古い文章には思えなかった。この作者の他の著書も手に取りたいと思った。