お寿司とトマト

お寿司とトマトが好きです

23~27

アーミッシュの老いと終焉』堤 純子

「主は与え、主は奪う」 皆がそれぞれの場所で、それぞれの役割を果たす アーミッシュの高齢者たち、彼らが向かう最期とは

やっぱり信仰が肝。生活のすべて、人生のすべてが信仰に支えられているからこそ、このような生活が成り立っている。現代文明への忌避自給自足への憧れ、足るを知るという思想、それらだけで人が集まってもこうはならないし、数百年もの間続くものではないと思う。この本を読んで改めてアーミッシュについて調べてみたけど虐待の問題を抱えているみたいだった。特に子供への性的虐待プロテスタントだけでなくカトリックでも問題になっているけど、これについてはなぜ信仰が欲望への枷にならないんだろう。

 

『鬼門の将軍平将門』高田 崇史

京都・貴船神社、東京・大手町の将門の首塚、京都・宇治川で発見された遺体。将門につながるこれらの事件はなぜ起きたのか、犯人の意図とは……?

著者の作品は基本的にQEDシリーズしか読まないんだけど、QEDでも取り上げられていた将門にまだ書き足りないことがあったのかと思い手に取ってみた。タタルさん、名前だけ出てたよ。

 

『うさぎのミミリー』庄野 潤三

著者と妻の日常

Twitterでこの本についての感想を見て読んだため、著者について全く知らず。ご近所さんや家族との付き合い方や夫婦の生活から昭和時代の生活かな?と思っていたら突然「スーパーOK」という単語が出てきて現代の話と分かった。すごいびっくりした。しかもシリーズものだったという。頂き物だけでなく、夕ご飯用のおかずなどもお隣さんにお裾分けしあったりと本当に今の時代か?と驚いてしまうぐらい周囲との素敵な関係が築かれている。ちなみにミミリーは著者の次男(だったかな?)一家の家で飼われているウサギ。

 

 『殺人鬼ゾディアック』庄野 潤三

 生後間もなく養子に出された著者が実の父親を捜そうと行方を調べると殺人鬼ゾディアックの正体に行き着いてしまった

警察に提出したDNAも鑑定がされないままで決定的な証拠がないものの、オペラのミカドや実父が幼少期に日本に滞在していたこと、暗号へ隠した自分の名前等、関係があるのではないかと思わせるには十分だと思ってしまう。著者が調べつくした実父の人生は、元妻(著者の実母)への執着が所々に現れているし、フィクションの人物ではないの?というレベルの底知れない怖さを感じた。 

 

フロイト精神分析』鈴木 晶

フロイトの考えた精神分析理論をテーマごとにイラストを使用しわかりやすく解説

見出しの節、項が基本1ページに収められていて(+イラストで1ページ)集中力が続かなくても少しずつ読み進められて助かった。最近見た私の夢、「刑務所見学会で理不尽な目にあい、バールのような物で刑務所中のガラス窓を割る」はバールのような物がおそらく男性器の象徴となるわけで……私は……一体?