お寿司とトマト

お寿司とトマトが好きです

土曜日。

ぐずついた天気と寒さで一日中家の中。先週は常設型脱出ゲームに行き、来週は同人誌マーケットに行く予定なので別に無理して出かける必要はない。朝ごはんは冷凍しておいたパン、昼ごはんは実家でもらってきたレトルトのハヤシライス、夜ごはんは夫作のトマトパスタ。レトルトってこんなに美味しいのね。

新しい仕事を始めて2か月になった。そろそろ気を抜いて凡ミスする時期なので気をつけたい。40年近く生きてるとさすがに自分の行動パターンも少しは分かってきて、調子に乗るとは違うけれど、とかくすぐに気を抜きがちなので本当に気をつけたい。今まで何度も痛い目にあってきた。

夫の体調はある一定のラインを少し上回ったり少し下回ったりしてる。そろそろ新しいクリニックに本格的に通いだすので、少しは良くなるといい。

1~5

『自分を知るための社会学入門』 岩本 茂樹

著者の実体験や文学等の具体的エピソードをもとに、社会学を分かりやすく説明する

大学のテキストとして使用されているようだけど、とても読みやすかった。知りたいという気持ちに素養が追い付かない私でも楽しく読めた。

 

『思い出トランプ』 向田 邦子

決して特別な悪人ではない、どこにでもいる人々が持つ狡さや後ろめたさを、特別ではない日常の中で描いた13編

たしかに起こりえる話、少し目を凝らせば身近にもいそうな登場人物たちであり、日常の一部をきれいに切り取った感じがするけど、そこに漂う重く沈んだ空気がすごい。

 

『泥流地帯』 三浦 綾子

上富良野の市外からさらに奥に入った部落で貧しいながらも毎日を一生懸命に生きる人々に十勝岳大噴火による泥流がおそいかかる

大噴火に至るまでの何でもない生活が思っていたよりだいぶ長く丁寧に書かれているからこそ、噴火が起きてからの絶望感が凄い。ところどころ宗教色が出ているけど作者がクリスチャンだった。

 

『償いの雪が降る』 アレン・エスケンス

30年前に少女暴行殺人で有罪となったカールに大学生のジョーが授業の課題で彼の伝記を書くことになったが、カールの話を聞くうちにジョーは事件に疑問を抱き始める

章立てが細かいのが読みやすくてよい。好きな女の子や家族の事など本筋とは別の事柄も同時に動いていて、少しまだるっこしく感じたりもするけどそれぞれの人生に絡みつく物がより彼らを魅力的にしたと思う。

 

『桃尻語訳 枕草子 上』橋本 治 

枕草子を桃尻語(90年代の若い女性の言葉遣い)で現代語訳した作品

原文の理解しにくさは桃尻語でも変わらずなのは仕方ないけれど、今となっては桃尻語も古語みたいなもので、そのノリに乗れない辛さがある。挿絵はかわいかった。

 

土曜日。

いつもより早めに起きて国立西洋美術館で開催中のル・コルビュジエ展へ行く。事前に分かっていたけれど今回の展示は絵画寄りということでキュビズム(?)風の静物画がたくさん並んでいた。珍しく夫と行ったので、その後は上野を散策。上野は今日もにぎやかだった。

ところでル・コルビュジエ展と言えば、10年以上前に開催されたMORI ART MUSEUMのやつがとてもよかったな。あの時の私はコルビュジエについては何も知らず夫の付き合いで行ったのだけれど、マルセイユ・ユニテのメゾネットタイプとカップ・マルタンの休暇小屋が実寸大で再現されていて一瞬で心を射抜かれたんだ。

金曜日。

慣れない職場に仕事、安定しない家の空気にやられて気を付けていてもため息をついてしまう毎日にもうヘトヘトで、今日は私のために時間を使うことにした。朝一でシティーハンターを観に行き、その後は軽く洋服を見て最後はマッサージへ。夕飯を作り始めるのが17時なので、時間を気にしながらだけど結構すっきりした。夕飯を作る前に軽く昼寝もできたし、心も体も軽い軽い。数日後にはまたきつい日々が始まるけど、とりあえずそれまではこのままでいさせてほしい。

あと、シティーハンターはとにかくエンドロールが最高だった。あれだけのためにもう一回行ってもいい。

火曜日。

パートを再開したので勤務日谷間の休日は主に家の事を片付ける日に無事戻った。それでも9時まで二度寝をして色々片付けた15時過ぎぐらいからは昼寝もした。私にとっての昼寝や二度寝は、睡眠不足解消のためではなく「必要以上に眠った」という事実を得るためで、それが私の心を平安にする。早寝早起きは私にとってはストレスが溜まるだけ。ところで久々にイライラを感じてる。生理前だからだろうけどピルのおかげで最近はご無沙汰だったし、それだけではないのかもしれない。積もり積もった何か……。

火曜日。

声を掛けたら朝ごはん(トーストだけ)を食べてくれたので少し体調が戻ったのかもしれないと思いつつ、私は出勤。夫は在宅勤務。今日はこれと言って焦ることなく入社してから初めてかなぐらい余裕ある一日でした。それでもまだ慣れない環境、疲れた体で家に帰ることになる。家に帰ったらまた昨日みたいに死んだ目で体育座りしてる姿を見ることになるのかななんて思って帰宅すると、少し良くなったのかテンションは高くないけれども洗濯物を取り込みさらに畳んで、キッチンも片づけて待っていてくれたのでホッとした。これで十分だよ。

月曜日。3連休の最終日。

みるみる体調が悪化していくを横目で見ながら連休最後の日。休みの日にどこへも行かないというのは特に問題ないけど、家の空気が張り詰めていてくつろぐことができないのは辛いな。明日の仕事を考えると気が重いけれど、それ以上に重たい空気の家の中にいるので色々緩和されてる気がする。良くも悪くも。