お寿司とトマト

お寿司とトマトが好きです

本1~19

溜めすぎたのでタイトルだけ列挙

 

『ゲームシナリオのためのファンタジー事典』山北 篤

『ピクニック・アット・ハンギングロック』 ジョーン・リンジー

虐殺器官伊藤計劃

『チャリング・クロス街84番地 増補版』ヘレーン・ハンフ

『「おかえり」と言える、その日まで』中村富士美

平安京のニオイ』安田政彦

QED 憂曇華の時』高田崇史

『n番部屋を燃やし尽くせ』追跡団火花

『今日のおやつは何にしよう』益田ミリ

『碆霊の如き祀るもの』三津田信三

『山魔の如き嗤うもの』三津田信三

『夫婦の一日』遠藤周作

『むしろ、考える家事』山崎ナオコーラ

『彼女のこんだて帖』角田光代

『首無の如き祟るもの』三津田信三

『ひとりの道をひた走る』銀色夏生

『インドの聖地タワンへ瞑想ツアー』銀色夏生

『雪沼とその周辺』堀江敏幸

『悪魔の傾聴』中村淳彦

 

 

前回の記事に書いたお墓参りのこと。その後、思い立った日にふらりと行ってきた。何年振りか分からないのに、最寄駅から10分ぐらい歩くお寺に果たして無事たどり着けるか、と若干の不安をか抱えつつ向かったけれど、私の頭にきちんとインプットされていたようで。

最寄り駅に降り立ち、まずは駅そばの花屋へ。アンティークピンクのトルコキキョウが可愛くて「いくらするんだろう」と値段をみると信じられないお安さ。都心から離れると花も安くなるのねとお供え用に2束購入。花屋から見える景色に見覚えがないので、いったん駅に戻り反対側の出口から出る。あとは自分の記憶に従いお寺へ。ああ、ここに珈琲豆のお店、ここには野菜の無人販売所で奥には教会があって……と。お墓自体も墓地の一番端にあるとしか覚えてないので不安だったけれど、まだ一番端にあった。ただ墓地拡張の兆しがあったので、次来るときはどうだろう……。

命日でもなく、月命日でもなく、お盆でもない。こんな日にお花がお供えされていて叔父叔母も不思議に思うだろうなと思いつつ、お花を供え、お水をかけ、お参りしてきた。でも忘れてないよって人が家族以外にもいるって少し嬉しく思ってくれてると私も嬉しい、なんてちょっと図々しいことを考えつつ。

また来るね。

今年は久しぶりにいとこの墓参りへ行こうと思う。先日初めて私の夢に出てきたのだ。二十歳目前で亡くなった彼女はもはやだいぶ年下。私の子供でもおかしくないな。

いとこたちの中で私は味噌っかす扱いだったので、彼女と特別仲が良かったわけではない。私と彼女は一対一で話したような記憶はあるかな?ないかな?なレベル。彼女は年の近いいとこと大変仲が良かった。私の姉のことを慕っていたような気もする。あと味噌っかすの私にも優しくて美人。私が彼女へ持つ印象はそれぐらい。

特別仲が良かったわけでもない私は身内の誰に言うこともなく、何年も一人でお墓参りに行っていた。後にたまたまそのことを私の両親に話したらとても驚いていた。私がお墓参りに行っていることがあまりに意外だったのだろう。しかし一番早くに亡くした身近な人が年若い彼女だったというのは、それほど私の人生に強烈な印象を残したのだ。無理もないと思う。それでもここ10年は行ってない。

時代が時代だったのか無事に(?)10代半ば頃からグレた彼女はシンナー吸ったり補導されたり、カジノでアルバイトしたり(どういうこと?)と大人になった私から見ると若干生き急いでいたような気もする。けれど、生まれながらに病弱等というわけではなく突然の病だったのだから、彼女にそんなつもりはないだろうし、短くても濃い人生だったと思いたい、つまり生き残った側の思い込みだろう。

今の私は彼女の倍以上生きている。仕事は非正規、子供はいない。特にやりたいこともなく日々だらだら生きている。そんな私より彼女が生きていた方が世の中に貢献しただろうな、なんてことは実はよく考える。多少グレたけれど、どこかでよい人と出会い、子供を産んで、「昔はヤンチャしたのにね」なんて周りからからかわれる。仕事もする。最初はパートかもしれないけど、ガンガン成果を残して社員へ。もしくは起業。なんかそんな感じがする。総じて強そう。

彼女は最期をホスピスで迎えた。私にとっても人生初のホスピスが10代で訪れるとは思わなかったけれど、お見舞いに行ったそこは穏やかな雰囲気だった。過去の記憶がすぐあやふやになる私なのにわりとしっかり覚えている。外からみると緑に囲まれた(覆われた?隔絶された?)場所で、門をくぐり玄関を開けると畳敷の小上がりがある共有スペースがあり「なんかこのスペース児童館みたいだな」と思った。個室は明るく、大きな掃き出し窓があり、そこから陽のあたる中庭にベッドごと出られそうだった。

彼女は親との関係があまりよくなかったと思う。両親ともに公の仕事に就いており、いわゆる強めの左な人たちだった。今思うと思春期の子供とは相性悪そうだな。詳しいことは全く分からないけれど、最期にはきちんと仲直りできたのだろう。多分。

そういえば最初に書いた通り彼女は私の夢に出てきたのだけど、夢の中で彼女は私の姪を連れてどこかに行こうとしていた。「じゃーね」と私に手を振り、二人は仲良さそうにどこかへ。別に彼女が姪を連れていくなんて一ミリも思ってないよ。思ってないけれど、単純にこれが墓参り再開のきっかけ。

私はあなたのことを覚えてるよ、たまにだけど今でも思い出すよって伝えたいな。

 

大きな問題に心を悩ませているなんてこともないのに、とにかくぱっとしない日々が年が明けても続ています。こういうのは自分の気持ち次第ということは理解しつつも、とにかくぱっとしないので気がつくとスマホに逃げてしまう。思えば40代に入った頃からこんな感じで常に停滞気分。本気でこのまま40代が終わりそうな気がしてきた。スマホを置いて本を読んだり映画を見たり、ゲームをやったり。気になっていた場所にも足を運んだりと色々動こうとはしているけれど、すべて単発。乗り切れません。どうすればいいのかなあ。

本年もよろしくお願いいたします。

限りなく最小限に減らした年賀状を、2年続けての喪中によるどさくさで最小限にまで減らすことに成功した年末年始。宝くじは今年も当たりませんでした。

さて、去年の目標は

1 「使いやすい」ではなく、「好き」を大切に服を選ぼう

2 筋力をつけよう

3 夫にしっかり自分の気持ちを伝えよう

の3つ。

 

1 夏服に関してはすべてを自分で把握できる量になりました。前も書いたけど衣装持ちというわけではないが似たようなものがいくつもあるみたいな状況で、それが毎朝着ていく服を悩ませる主な理由でした。服はあるけど「これは昨日着た服と似てるから今日は着られない」な服ばかり。数は減らしたけど種類としては減っていないので、少しだけ他と違う雰囲気のものを買い足すだけで悩みは見事に解消しました。冬服もそうなればいいけれど、こちらに関しては道半ば。冬に関しては今シーズンで着倒してへたらせたものを廃棄してから考えよう。逆に春と秋は少し買い足した方がいいかもしれません。

2 筋肉は相変わらずついてません。ついてませんが隙間時間のスクワットは続けてるし、有酸素運動のためにフィットボクシングを始めました。毎日は無理だけど2日に1回ぐらいで今のところ1か月は続いています。洗濯物が増えるのが嫌でジムにはいきたくないので、家の中で、部屋着でできるのはともてよいと思います。

3 昨年はそんな深刻になる事態にもならなかったからしっかりと行動できたかは分からないですが、1年を振り返るとストレスを感じることがそんなになかったと思うので、少しは進歩したのかもしれないです。

 

で、今年の目標ですが

1 頬杖をつかない

2 「使いやすい」ではなく、「好き」を大切に服を選ぼう

3 隙間時間のスクワットとフィットボクシングによる有酸素運動の継続

 

2と3は引き続きですが、1に関しては「なんか顔の左半分だけ老けてない?」と、ある朝、鏡で見た自分に対して抱いた感想からです。

思い当たることと言えばただひとつ。それは「頬杖」。家だけでなく、態度が悪く見えるのは承知で私は仕事中でもとにかく頬杖をつく。考え事や集中してるときのお決まりのポーズでもありますが、体のなんやかんやの事情で正しい姿勢を保つことが難しい私がついとってしまう楽な姿勢です。45歳になろうかという今、いまさらという気もするのですが、もしかしたら顔面のゆがみもここで止められるかもしれないという一縷の望みをかけて。

 

この年齢になると「死」への印象が若い時と変わってきています。身近で若くして亡くなってる人がいるにも関わらずどこか物語等フィクションの中にあったものが確実に自分の中へ入ってくる、そんな感じです。一日一日を大切に生きることまでは至りませんが、「いつまでもあると思うな自分の人生」という気持ちで今年からは過ごしていきたいです。

まとめ

今年読んだ本は42冊。

もっと読んだ気でいたけどこんなものか。ものすごく読書にはまる時期とそうでない時期を繰り返すのだけど、今年ははまらない時期が長かった。面白い!という本に出合うとエンジンがかかりやすく、それを考えると今年は選書がうまくいかなかったのかもしれない。

 

今年読んだ本で心に残っているのは

綾辻 行人の館シリーズかな。一冊目の十角館は昨年末に読んだのだけど、それではまって今年は他の作品にも手を出した。個人的にはけっこう当たり外れがあるな(もちろん私の好みの上での)と思った。迷路館や時計館みたいなのが好き。

あとは山本文緒無人島のふたり』が心にずしんときた作品だった。書くことが生きることのような人でないと残せない作品だと思う。

来年はエンジンかかりっぱなしだといいなあ。

本31~42

マイ・ロスト・シティー』フランシス・スコット フィッツジェラルド (著),, 村上 春樹

欲望に少しの傲慢さ、そして喪失。翻訳者・村上春樹の出発点ともなった作品集の改訳。

 

『ブラック・コーヒー』    アガサ クリスティー

クリスティーが、初めて手掛けたオリジナル戯曲「ブラック・コーヒー」。科学者エイモリー卿の邸宅の金庫から書類が盗まれた。エイモリーポアロを呼び寄せ、邸内にいた容疑者全員を集める。

 

『黒いハンカチ』小沼 丹

A女学院のニシ・アズマ先生のもとにもたらされる謎。彼女は鋭い観察眼と明晰な頭脳でそれを解き明かす。昭和三十二年四月から一年間、〈新婦人〉に「ある女教師の探偵記録」と銘打って連載された短編集の文庫化。

 

時計館の殺人 上・下』綾辻 行人

鎌倉の外れに建つ謎の館、時計館。館に棲むという少女の亡霊と接触した交霊会の夜、閉ざされた館内では殺人劇の幕が上がる。

 

水車館の殺人綾辻 行人

仮面の当主と美少女が住まう水車館。嵐の夜に起きた惨劇、その一年後、再び当時の関係者たちが館に集まる。

 

『山は輝いていた:登る表現者たち十三人の断章』神長 幹雄 (編集)

「山と溪谷」元編集長が厳選した登山史に刻まれる名著、名文。

 

『きれいな気分、軽い感情。 つれづれノート44 』銀色 夏生

つれづれノート44。

 

『これで死ぬ アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集』羽根田 治

アウトドアでの死の事例53から学ぶ。

 

『卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし』宇江佐 真理

再読。「淡雪豆腐」に「黄身返し卵」。忠右衛門の「喰い物覚え帖」は、江戸を彩る食べ物と、温かい人の心を映し出す。

 

『黒部源流山小屋暮らし』やまとけいこ

イラストレーターの著者が薬師沢小屋で働く日々をイラストで紹介。

『自信のない部屋へようこそ』雨宮 まみ 

長年1Kの賃貸に住む著者が、自分なりの理想の部屋に近づこうと奮闘する等身大エッセイ。