『レッドクローバー』まさき としか
東京のバーベキュー場で起こったヒ素による大量殺人は、十数年前に北海道で起こった家族毒殺事件の生き残りの少女ー家族が殺された部屋でカップラーメンをすすっていた少女ーを思い出させた。
『ある行旅死亡人の物語』 武田 惇志、 伊藤 亜衣
はじまりは、たった数行の死亡記事だった。警察も探偵もたどり着けなかったある行旅死亡人の正体を探る。
『無縁社会からの脱出 北へ帰る列車』西村 京太郎
土手に立つ廃屋で、老人の死体が発見される。無縁死かと思われた被害者だったが、一千万円以上の預金を残していた。十津川警部の長編ミステリ。
『ファスト教養』レジー
古典も名著をスキルアップのためにYouTubeでかいつまみ、インフルエンサーからは論破術を学ぶ。このような教養を著者は「ファスト教養」と名付けた。
『模倣犯1~5』宮部 みゆき
未曾有の連続誘拐殺人事件を重層的に描いた現代ミステリの傑作。
『乗客ナンバー23の消失』Sebastian Fitzek , 酒寄 進一(訳)
囮捜査官マルティンのもとに、5年前に豪華客船「海のサルタン号」船上から忽然と姿を消した妻子にまつわる秘密を明かすという連絡が届いた。マルティンは忌まわしき海のサルタン号へ乗り込む。
父が遺した屋敷、顔のないマネキン人形が邸内各所に佇む「人形館」に住むことになった飛龍想。街では通り魔殺人が続発し、想一自身にも姿なき脅迫者の影が迫る。