『女性ホームレスとして生きる―貧困と排除の社会学』 丸山 里美
・制度や仕組み、または研究者からも見落とされがちな女性ホームレスに焦点を当てる
女性ホームレスの場合は特に周囲の人々との関係性等によって本人にとっての最適がその都度変わっていく。野宿生活を続けるか、施設等に入ることで脱するかの二択では解決しないことは知っていたが、その理由の一端をこの本で知れた気がする。
『シリアの秘密図書館』 デルフィーヌ・ミヌーイ
・シリア政府によって包囲され封鎖された街ダラヤで市民が瓦礫から取り出した本で図書館を作った
4年封鎖された間、食料支援が来たのは一度きりで、その食料さえも政府からの空爆で配給できず。読めば読むほどこれでもかと打ちのめされ国連や大国への不信感が芽生える。本は知識を与えてくれるだけでなく、正気を支えてくれたり現実から一時的にでも逃避させてくれる力を持つ。
『話し方のマナーとコツ』 杉山 美奈子
・主にオフィスでの話し方についてのマナーやコツについてイラストを使い説明
もう一歩、もう一歩進んだ内容が欲しかった。
『空へブーンと。』 銀色 夏生
・つれづれノート33
今回は大きな動きがないが子供二人の成長を感じられ、著者も感じていたように子育てがひと段落した後の人生への準備期間に感じられた。
『わたしの献立日記』 沢村 貞子
・役者であり随筆家でもある著者が27年間、毎日続けた献立日記
何となくしか知らない沢村貞子さんの献立日記を読んで、芸事の家に生まれたチャキチャキの江戸っ子という感じの人かな〜とWikipediaを見てみたら、間違ってはないけど思ってた以上に波瀾万丈な人生を送ってる人だった。