お寿司とトマト

お寿司とトマトが好きです

22~25

『3時のおやつ ふたたび』松井 今朝子

・自分だけの「おやつの記憶」を語るエッセイ・アンソロジーの第2弾

30人もの豪華な執筆陣のエッセイ!のはずが、内容をどうしても思い出せない。すぐここにメモればよかったと反省。

『世界の駅に行ってみる』谷川 一巳

・旅好きの著者が撮影した写真とともに世界の駅をめぐる

駅そのものというより鉄道寄りの文章が多い

『なぜならやさしいまちがあったから』中山 美穂

・LEEのエッセイに書き下ろしをプラス

特に理由もなく軽い気持ちで手に取ったら予想外に重たい本だった。独特のリズムで紡ぎだされる文章は呪文のようで不思議な気持ちになる。はにかむように微笑む彼女の表情が思い出されるなあ。

同潤会大塚女子アパートメントハウスが語る』女性とすまい研究会

・大塚女子アパートメントの生いたちから終焉まで、七十余年の歴史が記されている

建物やそこで送られていた生活に興味があって手に取り、それらの描写もそれなりにあったけれど、全体的には保存運動の記録としての本。建物の文化的意味や公共財産としての価値について書かれているので、途中はパラパラっと読み飛ばしたり。

台湾3日目

現地で実際に過ごした感覚から、計画したチェックアウト時間を30分ほど遅らせることにしたので、6時起きで最終日が始まります。

ホテルをチェックアウトしてまずは「中正紀念堂」駅へ。朝食に行く予定の「金峰魯肉飯」が8時開店なので、それに合わせて来たけれどやはり15分ほど早くついてしまったので、中正紀念堂を軽く見学。雨が降ってきてしまった。開店から5分ほど遅れてお店に向かうとほぼ満席。相席で座って「肉焿湯」を頼む。事前情報ではこれでお腹いっぱいになるとのことだったので、この店の名物「魯肉飯」をひとまず断念。ところがいざ食べてみるとお腹に余裕がある。ということでウキウキしながら「魯肉飯」を追加注文。両方びっくりするほど美味しかった!

食後は中正紀念堂へ戻って衛兵の交代式を待ちます。9時ぴったりに正面の扉が開いて、まばたきひとつしない衛兵さんたちを眺めたら9時15分。日本で計画を立てていた時は今日はタイトスケジュールだと思っていたけど、余裕の気配を感じ取ったため昨夜リスケした通り台北駅を通り越して中山駅へ向かいます。

しかし、目当てのお店があったのになぜか開店時間になっても空かない。周辺をウロウロしながら15分ぐらい待ったけれど、これは開かないなと断念。台北は雑貨屋さんの開店時間は基本的に午後らしく、そのお店以外はもちろんどこも開いていないので中山駅の地下街と台北駅の地下街を見て空港へ向かいます。かわいいTシャツを夫のお土産にして、昨日台北駅をウロウロしているときに確認した空港MRTへの案内板に従って無事乗車。ネットでは乗り換えが分かりにくいと書いてあったけれど、そこから事情が変わったのか台北駅からすぐにホームへ向かうことができました。

100元×2枚と数十元の小銭が余ったので、空港に着いたら地下にあるフードコートへ。そこで夜市では食べなかった大きなフライドチキンと最後のドラゴンフルーツを。また南瓜の種を自分用に買います。200元を日本円にしたら1600円弱だから手数料かけて両替するぐらいなら使ってしまいたかった。

出国手続きをして中に入った後、トイレを探してウロウロしていたら物凄くきれいな無料休憩室に遭遇。本当に無料なのか心配でネットで調べてしまったぐらい。ここでスマホを充電しながらソファに横たわって搭乗時間30分前までのんびりする。

最後に初日に飲んだおしゃれなコーヒーボトルを買おうと思ったけれど、日本みたいに売店的な物がなくて結局自動販売機でペットボトルのお茶を買って搭乗。帰りの飛行機は4人席に一人で座り、LIONを観ました。

成田に着いたら一番に飛行機から降りて、小走りで入国からの税関を通り越しスカイライナーのホームへ。なんとここまで10分弱。人生最速です。無事帰宅できました。よかった。

台湾2日目

朝5時起きでホテルからは歩いて5分ほどの所にある「喜多士豆漿店」へ朝食を食べに。勢い込んで6時半ぐらいにお店に到着すると先客は一人だけで、あれ?となりつつ店内へ。「鹹豆漿」と「蛋餅」を頂きました。「鹹豆漿」はほぼ豆乳のおぼろ豆腐を食べている感じ。優しい味付けも朝ごはんにはちょうど良いです。「蛋餅」は卵焼きとクレープが合わさったような感じ。もちもちの生地と卵で見た目よりボリュームが。途中からテーブルに置いてある調味料をつけていただきましたが、何もつけないと途中で少し飽きるかも。

食後は行天宮駅に戻って旅のメインでもある九份へ。まずは忠孝復興駅で降りてバス停へ。朝食を早めに食べ終えたので、その分早く行けるかと思いきやバス停で30分ほど待つことに。朝早すぎて10分~15分間隔に当てはまらなかったらしい。とは言っても朝7時半初のバスなので、乗り込む人も3割ほど。ウトウトしていると一緒に乗り込んだ人たちがごそごそし始めたので、焦って隣の女性に「キュウフン?」と尋ねると「まだ」とのこと。よかった。その方が目的のバス停に着いたら教えてくれたので、無事に到着。着いたのは9時なので団体さんがちらほらいる程度の中、開店準備のお店を横目で見つつ九份老街を散策。日本の修学旅行生と遭遇してびっくり。犬や猫がたくさんいてかわいかった。

予想では1時間~1時間半ぐらいの観光と思ったけどお茶をする気もなく、お店を見ても欲しいものがなく、裏道を歩いたりしてもまだ40分しか経過していない。悩んだけれど短い旅程、次へ行こうと帰りのバス停へ。ここでは20分ほど待ち、またもや空いているバスに乗って台北へ戻ります。

一度ホテルに戻りたくて、忠孝復興駅から行天宮駅まで散策がてら歩くことに。正直少し遠かったけれど、途中でスーパーに寄ったりしながらホテルへ。部屋の清掃が終わってないようだったので、急いでトイレや着替え(少し暑かったので)を済ませ再度外出。

台北101の最寄り駅で降りて四四南村を見た後に、確か台北101にフードコートがあったはずとお昼ご飯のために台北101内へ。ネギ油そばみたいなものを食べましたが美味しかった。豆花があったから買ってみようかと思ったけれど、豆花って温かいものなんですね。しかもどんぶり一杯。お店の前を数回通って悩んだけどやめました。

その後は新光三越周辺を歩くもピカピカの街並みであまり面白くなくて、地下鉄に乗り込み雙連駅へ移動。

予定では今夜は寧夏路夜市へ行くはずだったけれど、昨日の士林夜市で満足してしまったのと多分私は夜市に向いていないと九份からの帰りのバスで考えていたので、先ほど躊躇した豆花だけでも食べようかと「古早味豆花」へ。しかし店の前を通っても食べる気が起きない。結局やめました。むしろ冷たいさっぱりしたものを食べたい気分だった。

そうすると今日の予定が終わってしまう、しかしまだ15時前。改めて地図を確認してこのまま迪化街から西門へ向かうことに。迪化街ではお土産が買えるということだったけど、たくさんありすぎて何も選べなかった。でもその並んでいる風景が壮観。雰囲気を楽しんできました。西門は池袋みたいな若者の街でここまでがんばって歩いてきた割には見たいものもなかったので、若干がっかりしつつ台北駅へ引き返す。昨日見つけた台北駅入り口付近にあった駅弁のお店に行こうと思ったら、行く途中で出張店舗的がありこれ幸いと購入。宿泊しているホテル予想以上に綺麗なので今日は早めに帰ろうと行天宮駅へ戻ります。一度ホテルに戻り受付の人に昨日行った店ではないスーパーの場所を確認して、まずはそこへ。「高めだよ」と言われたけど超普通のスーパー。そこではお土産用のドライフルーツを購入。ホテル方向に戻りホテルを通り越して今度は昨日行ったスーパーへ。ここでは昨日美味しくて興奮したカットドラゴンフルーツを購入。

それらを持ってやっとホテルへ帰還。駅弁とドラゴンフルーツで晩御飯。駅弁がめちゃくちゃ美味しかったし、ドラゴンフルーツは最高。

台湾2泊3日

初めての台湾。初めてのアジア旅行。初めての海外個人旅行での一人旅。

と、初めて尽くしの旅は9時40分成田発のキャセイパシフィックで始まります。

不安げな顔の夫と玄関先でお別れし、朝6時過ぎに家を出て成田に着いたのが7時半ごろ。ウェブチェックイン済みなのでのんびり空港内を散策……と思っていたら出国ゲートに長い列が。不安になりすぐに行列に加わって、結果出国手続き完了まで1時間弱かかりました。ギリギリに来なくてよかった……。

私が乗る便が「本日より増便」の正にその便らしく、搭乗ゲートではキャセイのイベント中。そのせいで関係者も登場するせいかほぼ満席っぽい。遅れに遅れること40分遅れで離陸。コンテンツは豊富で、離陸前から「ファンタスティック・ビースト」を再生。機内食は焼きそばを選択。美味しかったです。アライバルカードもオンラインで入力済みなので、機内ではのんびり過ごしました。

台湾の入国管理は混むとのことだったので急ぎ足で向かうも噂通りの物凄い人混み。両替を数分で済ませて列に加わるも、ここでも40分ぐらい待った気がする。入国後はWiFiの手続きをして(と言っても滞在中全く繋がらなかった)、リムジンバスチケット売り場へ。目当てのバス会社の窓口にはなぜか人がいなかったので、その隣の窓口へ。こちらも事前に何度か目にしていたバス会社だったし、事前情報とは違い宿泊予定のホテル自体がバス停になっていたので、15元高いけど安心して空港脱出です。

到着も遅れたし、他も脳内で何度もシミュレーションしていた通りには行かなかったけれど、長めに見積もっていた時間より遥かに早く空港を出ることができました。

バスに乗り込む際に運転手さんにホテル名を伝えていたので、バス停に着いたら大声で知らせてくれて無事下車。目の前はホテル。ひとまずチェックインです。日本語が完璧なホテルなので問題なく部屋へ向かうと、とてもきれいでアメニティや無料のペットボトルが2本もついている。

荷物を整理してホテルの安定したWiFiから夫と親にLINEしたら早速外出。明日の朝ごはん予定の店と日本人オーナーとやらのマッサージ店を探すも見つからず。30分以上ぐるぐるまわったけど、疲れてきたので断念して地下鉄に乗って士林夜市へ向かいます。アジア~な街並みに興奮しながら地下鉄へ。綺麗で分かりやすい地下鉄だし、100元札なら券売機で小銭に崩せるしで快適。

夜市は少し早い時間だったのでまだ人が少なく、まっすぐ目当ての地下街へ。地下街の入り口でゴキブリの死骸を目にして少し気持ちが怯むも一周後、狙っていた大腸包小腸を買って外へ。道脇にこしかけて一人もぐもぐ。ホットドッグのパン部分がもち米なので見た目よりボリュームがあり、これ一つで満足してしまいました。味も美味しい。さっき目にした死骸で地下に再度向かう気分にはならず入口辺りの写真を撮って帰ることに。

まっすぐホテルには戻らず台北駅前でいったん下車。

新光三越地下に春水堂があるとのことなので、ここでタピオカミルクティーをテイクアウト。明日の夕飯予定の駅弁をチェックしながらホテル最寄りの行天宮駅へ。ここでもホテルには戻らず先ほどさ迷っていた時に見つけたスーパーへ。衛生面的に夜市で買うのを控えたカットフルーツをここで購入。ついでに店員さんにマッサージ店について聞いたらなんとスーパーのそばとのこと。……ということは?と考えると朝ごはんの店も含めどうやら私は大きな勘違いをしていた模様。ということで、マッサージ店「活泉足體養身世界」へ。場所だけ確認して帰ろうとしたら私を見つけた店員さんが店から出てきてしまいました。さ迷ったこともあり、すでに足が疲れていたため「もう今日お願いするか!」と予定変更で入店。

気持ちよいようなそうでもないような……痛いところを念入りにやりすぎなような……それにしても施術が長いな~と思っていたら40分550元でお願いしたはずが、70分950元のお会計に。確かに長いな~と思ってたんですけど、なんかモヤモヤ……。だって看板で40分のところを指さしたじゃん……と。しかし確かに施術時間が40分以上だったことを考えると、何も言えず大人しくお金払ってきました。なんか完全にぼられた感じ。足はすっきりしたけど40分で十分だったし。と初日から少し悲しくなりながらホテルへ。21時過ぎていたのでお風呂にゆっくり入ってからタピオカミルクティーを。人生初のタピオカミルクティーなのですが、あまり口に合わなかった。けれどカットフルーツが美味しかったので良かったです。

明日は5時起きなので23時には就寝。

15~21

『この道はいつか来た道』北原 白秋

・「この道はいつか来た道」など44編を収録

「この道はいつか来た道」を改めて読んでみたかった。

 

『誰か、食べてくれませんか』家原 利明

・人々は飽食の末、人間のクローンの肉を食べることに手を出した。クローンは現在でいう家畜のように育てられ食肉として売られていく世界。

主人公となる誰かがいるわけではないので、途中少し冗長というか飽きてしまう部分もあります。衝撃的(今更そうでもないけど)な題材を扱いながら実は現在の(または近い将来起こり得そうな)歪みを書いていると思う。

 

『わたしはこうして執事になった』ロジーナ・ハリソン

・18世紀後半〜第二次大戦前のイギリスで、執事という職業に就いた人たちの経験談

日の名残り』や『ダウントン・アビー』を思い出しながら読んだし、職場内の雰囲気がリアルに伝わってきてよかた。

 

『シブいビル 高度成長期生まれ・東京のビルガイド』鈴木 伸子

・高度経済成長期に建設された、昭和の香りただようビルの紹介

私もこの時代にビルが好きで、有楽町周辺に行くと、何度も目にしているのにニヤニヤしてしまう。丸みを帯びた窓枠等、当時考える「未来」を体現した姿に心が震える。

 

『超入門 ボブ・ディラン』中山 康樹

・ディランは「難解」ではない

ボブ・ディランに何の興味もないけれど、一般教養ぐらいの気持ちで手に取りましたが、ダメ……全然ダメ……読むのがつらくなるぐらい合わなかった。

 

『君がいない夜のごはん』穂村 弘

・「食べ物」をテーマにしたエッセイ集

読み始めて「あ、著者は女の人じゃなかったんだ」と思ったぐらい何の前情報もなしになんとなく手に取ったけど、おもしろかったな。食に強いこだわりがあるわけではない人が書く食のエッセイが私にはあっているかも。作中にあった牛乳の詩がとても好き。

 

『地を這う祈り』石井 光太

・少女売春婦、ストリートチルドレン、物乞い……そういった人々への思いを書き、姿を写す

ノンフィクション好きなので、こういった本は結構読んでいるけれど、何度読んでも気が滅入る。写真から臭いが伝わってきそうで、本から少し距離を取る自分に気が付き、さらに気が滅入る。

 

 

会津2日目

チェックアウト後荷物を預けてまずは会津若松城鶴ヶ城)へ。今日もぐるっとパスでバスを使います。

城内へは行かず、周りをぐるっと歩き、その後は飯盛山へ。正直、白虎隊を美談に仕立て上げることには納得いかないことが多いのだけど、その場に行くとそんなことは関係なく、しんみりしてしまう。それにしても美談からの商売っ気はすごいなあ。心が追い付かないです。逃げ道に使った洞窟を見ると冷たかっただろうなあ……って辛い。

お墓や自刃の場へ向かう途中に憧れのさざえ堂へ。やっとこれた。思ったより小さかったけど、すごい建物だよね。

その後は七日町駅前でバスを降りて「大正浪漫の雰囲気のただよう七日町通り」を歩くけど、なんかピンと来ず。行きのバスに乗っていた時に見つけたイタリア料理店で美味しいランチをいただいてホテルに戻って荷物を引き取り終了です。

会津1泊2日

上野から郡山まで新幹線。そこから先はTwitterのフォロワーさんに勧められた磐越西線会津若松へ。途中からエリアに入る「会津ぐるっとパス」を購入。結果的にこれは大変お得なパスでした。

いつも通りホテルに荷物を預けたあとは駅前にあったお店で喜多方ラーメンソースカツ丼のセットでお昼ご飯。

満腹になったので、会津線に乗って大内宿へ。会津線は今まで乗ったローカル線のなかでも個人的上位に入る素敵な車窓。湯野上温泉駅で下車してするとバスが最終の一個前の便。大内宿では1時間半程しかいられませんよ、と言われたけどまあたぶん大丈夫。

大内宿は道沿いの建物が9割お土産屋さん。だらだら~と一回りして、道から外れた神社に行っても30分ぐらい。時間があるのでもう一周して、柿のパフェを食べました。

バスに乗って電車に乗り換えて会津若松へ。ホテル宿泊者特典で行けるスーパー銭湯で汗を流して夕飯はコンビニ。

宿泊者特典なので文句言うのもあれだけど、スーパー銭湯最悪だったわ。