お寿司とトマト

お寿司とトマトが好きです

27~28

QED 憂曇華の時』 高田 崇史

QEDシリーズ最新刊。

二人の仲が完全に進展していて安心して読めたけど、今回は謎解き(?)の部分が少し退屈だったな。

 

 人質の朗読会  小川 洋子

南米のある村で反政府ゲリラの人質になり旅行中の日本人8人が亡くなった。特殊部隊がしかけていた盗聴器には人質たちの声が収められており、ラジオ局は遺族の許可を得て放送することになった。それは人質たちが各人の心に残る出来事を文章に起こして朗読する声だった。

強く心に残っているけれど誰かに語る必要はないし、いざ語ろうとすれば言葉にするのも少し難しい。そんな思い出を表に出すとしたらと思ったときにこんなすごい設定があるだろうかと驚いてしまった。

 

どこかで見た(まあネットでだと思うけど)児童養護施設Amazonのほしいものリストを公開しているという話。皆さんもサンタさんになってみない?みたいな見出しだったかな。今更だけどやればよかったなあと後悔してる。プラン・ジャパンで堂々と言えないような僅かな金額を寄付したりしてるけど、もっと身近な日本に住む子どもたちに喜んでもらえるのはやはり嬉しいことだ。クリスマス期間だけじゃないかもしれないしちょっと調べてみようか。

この年齢になってクリスマスイヴを特別な日にするのは難しい。いや、年齢というか今の環境でか。恋人時代もプレゼント交換するぐらいしか特別な事をしなかった二人が共に住んで20年弱。プレゼント交換は続けているけれど欲しい物があれば11月後半からならいつでもOKみたいになってるのでお互いとっくに受け取っている。強いて言えば堂々とケーキを食べられる日だけど、子供の頃のようにケーキが特別なわけでもない。現に先週の土曜にドトールだけどケーキを食べたばかりだ。

結局「なんでもない日におめでとう」みたいになってしまったが、それでもみんなが楽しそうに浮かれてる雰囲気は好き。だからこそ今年は平日ど真ん中のせいで盛り上がりがいまいちで寂しいな。

自分にとっての楽しいこと、興味あることを探すにはこれまでのアンテナの張り方ではもう駄目なんだなと急に思った。年を取った、老けたなんてあまり口に出すものではないし、出したところで良いことなんてないと思うけど、もうとっくにメインの層ではないことは意識しないと「最近のはだめ、昔のほうが断然良かった」なんて言葉を繰り返す人になってしまいそう。

1か月前からかな。阿佐ヶ谷姉妹のモーニングルーチンを見てからその種の動画にはまっている。理想的な生活をしている人よりも一般的な一人暮らしの女性の動画が楽しい。そういえば昔から女性誌にたまに載っていた「〇〇さんの一日のスケジュール」なんて記事が好きだった。これは覗き見趣味というやつだろうか。

9枚しかないからだけど、なんとすでに年賀状を作り終え投函までしてしまった。いつもは拳を振り上げる寸前まで私を追い込んでくる我が家のプリンタ殿も今年は非常に強力的だった。

本当はロフトとかで売ってるハガキを買って出したいけど、身内に郵便局員がいるため致し方なく通常の年賀状に印刷している。もうほんと面倒くさいの一言。

ところで家庭用のプリンタは、理想を言えば2週間に一度、何かしら印刷するとインクかすれなどのトラブルは起きにくいらしい。久しぶりに起動して何度もノズルクリーニングかけてテスト印刷を繰り返すうちにインクが切れる……なんてことを考えたら、絶対に定期的に動かすべきだけど、分かってるけど、ねえ……。

20~26

『白山の頻闇』
QED 伊勢の曙光』 高田 崇史

QEDシリーズ。

11月の新刊に備えて読み直し中。

 

『石とまるまる(27)』 

 出店にトライ!(35)』  銀色 夏生

つれづれノート

 

『アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した』 ジェームズ・ブラッドワース, 濱野 大道

イギリスで底辺とされている労働に著者が自ら就き、その体験をリポートする

まるで日本の話かと思うも、やはりそのレベルが違う。移民政策や規制緩和では先を行っているのかもしれない英国の姿を見ると近い将来の日本としか思えなくなる。ゼロ時間契約とか恐ろしいことこの上ない。

 

阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』  阿佐ヶ谷姉妹

阿佐ヶ谷姉妹のエッセイ。書き下ろしの恋愛小説あり。

お笑い芸人は全然詳しくないけど阿佐ヶ谷姉妹は好き。ということで読んでみた本。同居解消と思いきや片方が隣に空いた部屋に移っただけというなんだかにやにやしてしまう話も。

 

『影裏』沼田 真佑

親しい人のいない転勤先で唯一心を許した友人の知らない顔が大きな崩壊をきっかけにして見えてくる

芥川賞受賞作品だなんて全く知らず、ただ装丁にひかれ手に取った。読み終わってから他の人の感想を見てみると自分が全く思いもよらなかった取り方をされている人がとても多く、それを意識して読み直すとなるほどと思う反面、完全に同意とはいかなかった。

本来は絶好の行楽日和となるであろう10月の3連休。今回は台風一色になってしまった。

隅田川よりは内側だけれど我が家はいわゆる下町。私の記憶の範囲では大きな天災に見舞われることなく今まできているけれど、昔から住んでいる人が多いこともあり、基本的には「いざという時は危険な場所である」という認識の下で皆育ってきている。そのためか今回は地元の友人とのLINEグループがいつもより活発な動きを見せていた。

仕事が休みだった金曜日はまだ大丈夫だろうと新しくできたコレド室町でひと遊び。帰りがけに寄ったスーパーではTwitterなどで言われているほど買い漁る人もおらず、パンの棚はいつもよりは少ないかなという程度でカップラーメンの棚はほぼいつも通り。いつもより少し多めに買いこんだけれども、飲料水や保存食はいつかくる関東大震災のために常備しているので大丈夫。

土曜日はゆっくり起きるも東京はまだ少し雨が降ってる程度。台風ニュースが大好きな私は朝からNHKをつけっぱなしにして家の掃除を始める。水が貴重な状態になったら掃除なんてきっと後回しになるからとお風呂やトイレの掃除、床のふき掃除などが捗った。雨風が強まったタイミングでお米を炊いておにぎりを作る。あとはいつかのネットで知った「袋に水を詰めて冷凍庫に入れておく」をする。停電した場合は冷凍庫の保冷になるし、融けたら水として使えるらしい。すること済んだら後はただ家の中でゴロゴロするだけ。お菓子を買っておけばよかったと後悔。

早めに済ませたお風呂と夕ご飯。夜が近づくにつれ窓を打ち付ける風が尋常じゃなくなる。雨戸もないし養生テープまでは手を出していないのでカーテンを閉めてダブルクリップで止める。テレビで台風の状況を確かめながらジリジリと時間が過ぎるのを待つ。23時ごろには早くも風がやみ始め、噂の吹き戻しもなさそうなのでそのままおとなしく就寝。

個人的にはわりとあっさり通り過ぎた感じだったけれど、日曜日の朝に見たニュースで被害の大きさを知る。確かにまだ東京に台風が到達する手前から宮城に警報が出ていたけれど広範囲でこんなに被害が出るとは。とにかく早く水が引いてくれという気持ちで今日もNHKを見る。