『書斎の死体』アガサ・クリスティー
書斎の死体、探偵小説の中での出来事としか思えないようなシチュエーションで現実に見知らぬ女性の死体が書斎で発見された。
マープルシリーズ。ジョーン・ヒクソン版を先に観ていたけど、これは小説の方が断然面白い(といっても、もちろんそれはこの本に限った話ではないけど)。他の作品ではドラマ版を先に観ると場面が想像しやすいといった利点があるけど、今回は小説で十分といった感じ。
『神鹿の棺』高田 崇史
茨城県の山中にある寂れた神社の宝物庫にあった大瓶から、膝を抱える体勢をとった古い白骨死体が発見された。
QED最新作。比較的読みやすかったし鹿島神宮へ行きたくなった。ところで友紀子は悟に可愛がってもらったということだけど、悟と会う機会あった?
『ポケットにライ麦を』アガサ・クリスティー
投資信託会社社長の毒殺事件を皮切りにフォテスキュー家で起こった三つの殺人事件。社長のポケットにはなぜライ麦が入っていたのか。
マザーグースの詩が使われるとクリスティ読んでるなあとうれしくなる。けっこう酷い言われようだったグラディスだけど、まあ普通の子だよね。最後の手紙はとても悲しい。
『サバイバー』チャック パラニューク
燃料が底をつき、エンジンが一基ずつ停止を始めた航空機のコックピットでハイジャック犯はブラックボックスにむかい、世間から孤立した半生を物語る。
終始「ん?んん?おおん?」となりながら読んだ。読み終わって「いま私はすごいものを読んだ気がする」と思うものの結末が理解できず。著者本人が結末について明確なヴィジョンを提示しているというが見つからないので、どこかの誰かのブログに助けてもらった。
『図解でスッと頭に入る江戸時代 』柿沼 陽平
江戸のしくみを図版で解説
国語便覧が好きだった人にどうぞ!という本。五街道や百万人都市だった等の基本中の基本を端的に説明してくれる。こういう本を何度も読んでいるのに、知識として頭に全く定着しない私。でも今回はいけそうな気がする。
『QED~ventus~鎌倉の闇』高田 崇史
再読。
『火車』宮部 みゆき
休職中の刑事は遠縁の男性に頼まれて彼の失踪した婚約者の行方を捜すことになった。徹底的に足取りを消してまで失踪した理由は何なのか。
多分大学生の頃にこの本を読んだと思うのだけど、少ないながらもそれまでの読書経験の中で初めて「作家ってすごい」と思った本。久しぶりに読んだけれどやっぱりすごい。
『魔術の殺人』アガサ・クリスティー
はっきりとした根拠はないが、何か嫌な雰囲気だった。妹の所へ行って調べてほしいと女学生時代の友人から頼まれたマープルは、友人の妹の家であるストニゲイト荘に潜入する。
ジョーン・ヒクソン版では若者も矯正施設ももっと意味深に映していたので、原作の描写の少なさに驚いた。アメリカ人の旦那さん、ただただ可哀そう。
『世界の台所探検 料理から暮らしと社会がみえる』岡根谷 実里
世界の台所探検家による、初のエッセイ。
絶対に私好みの本だと思ったけど何か違った。何が違ったのかずっと考えてたけど、たぶん、著者の色が強く出てるところかな。
『13歳からの経済のしくみ・ことば図鑑』花岡 幸子
学校では教えてくれない、大事なお金・経済のすべてが1時間でわかる。
これを読んだ私は経済学部経営学科出身です。
『優雅さとミステリー』銀色 夏生
つれづれノート41。
方向性は異なるけど、シリーズ初期の頃のように自由に日々を送っておられる。
『過去のすべては今の中にある』銀色 夏生
再読。
『予告殺人』アガサ・クリスティー
――殺人お知らせ申し上げます――地元紙に掲載された広告に興味を惹かれた村の人々がリトル・パドックス館に集まる。予告された時間になった瞬間、館の明かりが消え銃声が響く。
ジョーン・ヒクソン版を先に観ていたのでなんとなかったけれど登場人物が多い。確認のために何度も事件前のパートを読み返した。最後の舞台は誰までが協力者だったのか、それがよく分からない。そしてあの二人がいつのまにかそういう関係になっていたのか、それもよく分からない。