『空の遠くに つれづれノート(9) 』
『きれいな水のつめたい流れ つれづれノート(17)』
『今日、カレーとシチューどっちがいい? つれづれノート(18)』
『自分の心も好きになりたい つれづれノート(24) 』
『運動の半年 つれづれノート (28) 』
『土から芽が出て風がそよそよ つれづれノート(29)』
『内側に耳を澄ます つれづれノート(36)』銀色 夏生
『77便に何が起きたか』 夏木 静子
空中爆発を起こし墜落した77便。その77便に予定通りに搭乗した者、何らかのアクシデントにより搭乗しなかった者。彼らの中には不思議な共通点があった。
短編集だけど、読みえ終えた時には長編を読んだような満足感があった。新しい作者を知る良い機会となった。
壇蜜さんのエッセイというか日記。
心に何かを抱えていそうな彼女の文学的香りのする日記。読書家なんだろうなという感じではあるが、全体的に同じ感じなので途中で飽きてしまった。
『幕末下級武士の絵日記』大岡 敏昭
幕末、忍藩の下級武士・尾崎石城の絵日記
自宅謹慎を命じられながらも友人と酒を飲み、語らい、絵や書を楽しむという悠々自適ライフを送り、時には上への憤りなど心に秘めた熱い思いも垣間見える。時代劇のようなTHE江戸時代を生きた人が明治維新後の日本も生き抜いたと思うとなんだか不思議な気がする。あと、台所のかまどが時代劇等で見たように土間の壁に沿って設置ではなく、板の間に向けて設置されていたというのに驚いた。
『烏に単は似合わない』阿部 智里
「八咫烏」の一族が支配する異世界「山内」で、若宮の后選びを巡り四人の姫が火花を散らす。
あらすじからだと全く読む気が起きなかったけれど、実際に読み始めたら面白くて止まらなかった。個人的にファンタジーは苦手分野なのだけど、とても読みやすい文章。ライトノベルまではいかないけど、若い人でも読みやすいと思う。