お寿司とトマト

お寿司とトマトが好きです

悲しい知らせの日

なんとなくつけていたテレビに若手役者の訃報が流れた。私にとって特別な人だったわけではないけど、おそらく彼が10代の頃から見続けていて、参加した作品を見ずとも、どんな作品に参加していたのかはだいたい知っている、そんな好きか嫌いかで言えば確実に好きな俳優だった。ここ数年で明らかに新しい才能が花開いたようで、彼の歌声とダンスには本当に驚いた。確実にイケメン若手俳優の枠からは飛び出したはずだ。まだ明らかにその枠での扱いだった時のとある番組で、「最近は家庭菜園をしている」と話していて「ヤンキーややんちゃな役が多かったけど、なんかこうやって見ると落ち着いた印象になったな」なんて思った。あの時、今思うとまだ20代も半ばだったはず。落ち着くには早すぎだけど、実際はそういう人だったのだろう。

作品を通して役者としての彼だけを見ていればここまでショックを受けなかったかもしれない。しかし、最近は台詞ではない、彼自身の言葉を聞く機会が多かった。もちろんそれも仕事であることには違いないけど、新しい物に接したときの真摯な姿勢とキラキラした瞳。誰かに向けるクシャッとした笑顔。あれがもう観られなくなるのはこんなに辛いことなんだ。

まだ30歳、役者としてはこれからたくさんの新しい扉を開けることになっただろうし、その力も十分にあったと思う。明らかに多くの努力で手に入れたと思える力だ。昔、慣れない記者会見で、言葉を発する度に体をくねくね動かしていた彼を見てたから本当にそう思う。

ファンというわけでもない、近親者でもない、友人でもない、そんな私でもこんなに辛い。彼の未来に広がっていた多くの可能性が無くなったことがこんなに悲しい。

 

録画消化の日

連日の雨と湿気の中、どこかへ出かけることはできず今週末も家で過ごす。撮りためたというか撮りっぱなしだった録画を観たり観ずに消したりしながらこれを書いています。

一瞬の晴れ間に急いで洗濯物を(乾きやすいように少量だけ)干すものの、2時間後に激しい通り雨が降り、叫びながら急いで取り込む。周囲の家のベランダからも同様に叫び声が聞こえてきて笑ってしまった。1時間ほどで雨が通り過ぎたので、浴室と室内とベランダの3か所に分けて改めて干しているのが今。実は今朝方、夫がコインランドリーに乾燥だけ掛けに行ってくれたものの9割方の状態で収穫してきてしまったのです。結局後始末は私なんだよなーと家の中で干せる場所を探していると、気がつけば夫は横になって夢の中。さすがにこれは腹が立ってもいいのではないか。

こういう小さな苛立ちが積み重なると、ある夜突然叫びだしたくなったりするんだよね。

感染者再び100人超えの日

分かっていたさ、知っていたさ。遅かれ早かれ感染者数が戻ることなんて。

個人的には自粛(自粛ってそもそも個人的なことだと思うけど)は続いていて通勤以外は基本ステイホーム。周囲の人も他県の人が想像してるより遥かに大人しくしてたのではないかと思う。それでも人々の動きを止める理由はなくなったのだからしょうがない。動き始めざるを得ない人はたくさんいる。

たださ、感染を広げないようそれなりに我慢してた側からしたら、これで感染させられたらもうキレ散らかしそうな感じ。なんですぐ飲み会するんだよ!しかも社内でさ!アホか!とかね。

最近腰回りに贅肉がつきました。ついてしまった物は落とさなければならないが、腰回り、つまり骨盤周りって意識しても余り動かないからどうやってこいつを落とすことができるのかと途方に暮れてます。ところで贅肉って改めて見ると凄い字面。

12~17

『カーテン』アガサ・クリスティー

エルキュール・ポワロ最後の事件

徹頭徹尾、好きになれたかった本。登場人物たちに魅力を感じられなかった。

 

『昭和の洋食 平成のカフェ飯―家庭料理の80年』阿古 真理

戦後から平成までの家庭料理の変遷を料理本や料理番組からみる

結局のところ、著者が「母親が作る家庭料理」を求めすぎなのではないかと思いながら読んでいたけど、終盤、言及する時代が現代になるにつれ、著者は各時代に沿った、その時代背景から不自然ではない意見をその都度述べていたのかなと感じた。ただ、食文化・食育とは言うけれど家族の誰かにこんなに負担がかかるのであれば、それは本当に必要なものなのかと考えなおすことも必要だと思う。それに「母親が作る基本的な和食」の歴史なんていつからって話だ。

 

『地元菓子』若菜 晃子

愛すべき地元菓子をめぐるお話

地元菓子から想像する地元の銘菓というより、著者が旅先で出会った地元のお菓子屋さんのお菓子、かな。

 

『天龍院亜希子の日記』 安壇 美緒

ブラックな人材派遣会社に勤める田町の日常に色を与えるのは、幼い頃に憧れていた野球選手と、長らく会っていない元同級生の日記だった

特別何が起きるわけでもなく、恋人との関係もドラマチックなことはないまま進展していく。そんないわゆる普通の日常の中で力を与えてくれるマサオカや天龍院とも作中で直接顔を合わせることはない。何気なく見つけた日記代わりのブログ、どこの誰とも知らないけれど更新してくれているだけでホッとするようなことはある。世界のどこかでこうやって同じように一日を過ごしている人がいるんだというだけで勇気づけられる。

 

『杏のふむふむ』杏

モデルで女優の杏さんが出会いをテーマに紡いだエッセイ

面白い!という感じではなかったけれど、時間をかけてゆっくり読んだ。こんなに真っすぐで真剣に人生に挑むような人には素敵な出会いがたくさんあるんだろう。

 

『過去のすべては今の中にある』銀色 夏生

つれづれノート

今回はファンとのやりとりが少なく、純粋な日記みたいで個人的には良かった。おそらく次の本はコロナ禍の中の出来事だと思うんだけど、定着しつつある宮崎と東京との行き来や、ちょうど仕事のないカンちゃんが家に戻ってきた等、次はどうなるんだろうと勝手ながらハラハラしている。

誕生日の翌日

誕生日はちょうど仕事がない日だったので、休みの日のように家でゴロゴロして夜は買ってきたトンカツで簡単な夕ご飯。あとはケーキ。前日の日曜夜にお寿司を食べたので当日はこんな感じ。

翌日の今日は仕事に行き一時間だけ早帰りして地元のサンマルクカフェで一人お茶を飲む。サンマルクも他のカフェもソーシャルディスタンスにより隣席が必ず空いた状態になるのでお店側には申し訳ないけど正直快適。

今日も明日も、むしろ今週も来週も仕事は詰まっていてかなりきつい。こんな時期に事務所移転するとかこの会社運がないのではなかろうかと思いながらひーひー言いつつ仕事している。今日も本当はもう少し早めに上がるつもりだったけれど1時間の早上がりが限界だった。私の勤務日も勤務時間も社員さんに比べたらかなり制限があって、この会社は凄くその点理解のある仕事の振り方をしてくれていたのに、ここにきてリミッター外してきた。それとも私の仕事が遅いだけなのか。

というわけでひっそり41歳になったわけだけど何にも感じないし思うこともない。完全に中年になったなというのは去年の40歳の誕生日に思ったことだし、次にしんみりするのは45歳の時か50歳の時だろうか。

真夏日の日

関東で今年初の猛暑日とのことだけど、関東は意外に広いので私が住んでいるところは真夏日。ただ、真夏日とはいっても風が強いためマスクをしていても生きていけるレベルで助かった。それでも吹く風が熱風となり、本気で息が吸えなくなる日も遠くないと思う。10日の内1日でもいいからカラッと湿気のない日が欲しい。冷房で冷やした空気が漏れるのが嫌でもう部屋の換気もしたくないのが正直なところ。

まだ我が家は真面目に自粛中ですが、ここ数日のニュースを見ていたらなんだかアホらしくなってきた。自粛とは自ら行動や行いを慎むこと……他人に対してとやかく言うものではないと分かっていても、対策を軽んじるような人たちのおかげで40人近くまで持ち直してくるとさすがにねー。

気になっていた「マイ・インターン」を見る。ロバートデニーロってこんな感じだったっけ?眉間に皺寄せぎみの渋いおじさまが眉間の伸びた人の好いおじさまになっていた。まあそうはいっても劇中でも言われていた通り、抜け目のなさというか含蓄のある感じというか、一筋縄ではいかない雰囲気はあるけどね。

緊急事態宣言解除後、初の週末。

3月中旬から大人しくしていた私も浮き立つ空気に乗せられてしまい、電車に乗って出かけたい等と思ってしまったけれど、色々考え今週も地元から離れることなくほぼ家にいました。

宣言解除について調べてみたけど、何がOKで何がまだNGなのかいまいちよく分からない。食品以外のフロアも含めてデパートが再開したということは不要不急の外出は解禁されたということでいいのか。外食も少人数で横並びに座る感じならいいのか。大人なのだから少し考えたら分かるだろという話だけど、実際のところ考えてみてもよく分からない。

そもそも友人と会うことなんて滅多になく、夫以外の誰かと外食と言えば親ぐらい。だからこそ動き始める踏ん切りがつかないとも言える。もう80歳近い親は、立派な高齢者。やはり食事どころかまだ顔を合わせるには早いんだろう。

東京アラートの発動条件が揃ったと思いきや、様子見って何。守る気もない基準を作らないでほしい。

そういえば地元の図書館が「予約本の受け取りのみ」という貸し出しスタイルで再開しました。もともと予約をして借りるタイプだけれど、それを受け取るついでにふらふらっと本棚を眺めながら気になる作品を手に取って行くのが楽しいんだよね。それでも今は貸してくれるだけで十分。早速予約しました。今は軽めのエッセイが読みたい気分。